ペール・ヴァールー(Per Wahlöö)、

マイ・シューヴァルMaj Sjöwall

 

 

作者ペール・ヴァールー(Per Wahlööは一九二六年スウェーデンのルンドに生まれ、妻のマイ・シューヴァルMaj Sjöwallと共に、刑事マルティン・ベックMartin Beckシリーズを執筆した。今から三、四十年前の作品であるが、読んでいて全く古さを感じさせない。ドイツ語訳で読んだのだが、はきはきした文章と、よく練られたストーリーで、結構楽しめた。後年の、同じくスウェーデンの作家、ヘニング・マンケルの「クルト・ヴァランダー」シリーズとも共通点があり、マンケルの作品の原点と言うべきであろう。

 

 

「ロゼアンナ」

原題:Roseanna「ロゼアンナ」

ドイツ語題:Die Tote im Götekanal 「イェーテ運河の死体」

1965

 

「蒸発した男」

原題:Mannen som gick upp rök

ドイツ語題:Der Mann, der sich Luft auflöste

1966

 

「バルコニーの男」

原題:Mannen på balkongen

ドイツ語題:Der Mann auf dem Balkon

1967

 

「笑う警官」

原題:Den skrattande polisen「笑う警官」

ドイツ語題:Endstation für neun「九人の終着駅」

1968

 

「消えた消防車」

原題:Brandbilen som försvann「消えた消防車」

ドイツ語題: Alarm in Sköldgatan「スケルドガタンの通報」

1969

 

「サヴォイ・ホテルの殺人」

原題:Polis, Polis, potatismos!「警察、警察、つぶしたジャガイモ」

ドイツ語題:Und die Großen lässt man laufen「そして、大物は泳がせる」

1970

 

「セフレから来た唾棄すべき男」

原題:Den vedervärdige mannen från Säffle

ドイツ語題:Das Ekel aus Säffle

1971

 

「密室」

原題:Det slutna rummet(閉ざされた部屋)

ドイツ語題:Verschlossen und verriegelt(閉じられ鍵をかけられて)

1972

 

「警官殺し」

原題:Polismördaren

ドイツ語題:Der Polizistenmörder

1974

 

「テロリスト」

原題:Terroristerna

ドイツ語題:Die Terroristen

1975

 

「ミステリーの女王」

原題:The queen of crime

マイ・シューヴァルへのインタヴュー。

20091122日、英国「オブザーバー」紙、日曜版に掲載

2009

 

 

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