シュリンクとのインタヴュー
二〇〇一年十月六日付、FRANKFURTER RUNDSCHAUの土曜版に掲載された、シュリンクとのインタヴューである。記者、ユルン・ヤコブ・ローヴァーが質問をしている。この記者はなかなか挑発的な質問をするが、シュリンクは冷静な常識的な回答に終始している。
記者はシュリンクに、否定的、挑戦的な批評を紹介することにより、シュリンクをややもすれば挑発しようとする。シュリンクは他人の批評は素直に受け止めると答える。
これまでの彼の生涯が、彼の作品の中にどのように反映されているのか。ここでも、彼は「自分は割れやすい氷の上で生活している」と述べているのが興味深い。
厳格な神学者を父に、信心深い家庭に育ったシュリンク。その家庭と、父親が、彼の生涯に与えた影響について語られる。
自分の言いたいことを的確に表現する「正しい言葉」はどのようにして見つければよいのだろうか。
若者の政治、社会への関心が最高潮に達したのが一九六八年。その世代の生き残りとしてのメッセージは何なのか。